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​小山 真紀 Maki Koyama

小山先生 _ハザードマップと県境.jpg

ハザードマップの県境の状況

小山先生_浸水域と非浸水域.jpg

東日本大震災の浸水域と非浸水域のコントラスト

ディシプリン 地域防災学

研究対象地域 岐阜県,倉敷市,大阪市など

研究テーマ 

多様性を踏まえた防災減災に関する研究

人材育成を軸とした協働プラットフォームに関する研究

ボーダー(境界)について一言

 自然災害を考える時、自然災害を引き起こす現象としての境界と、人間社会によるの境界の2つの境界があり、これは多くの場合一致しない。自然現象の影響は行政界で変化しないにも係わらず、ハザードマップは行政界で不連続であるし、対策なども行政界単位で検討される。災害時には、例えば津波や洪水などでは、浸水域とそうでない地域の間に被災の有無という境界ができる。被災の有無や程度の違いは、そこに居住する人の生活再建の困難度の違いを生じさせ、元々の居住地域の特性や、それぞれの住民の属性が、社会的な境界をさらに複雑化させる。境界はあらゆる所に生まれ、相互作用し、社会の連帯と分断につながっている。一方で、何らかの支援制度を設計するということは、対象者の明確を伴うため、対象者とそうでない人という境界を設定することを意味する。私は多様な境界の存在を受け止めた上で、境界との付き合い方を考えることが重要だと考えている。

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