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コミュニティ維持をめぐる
つながり境界の動態に関する比較研究
―人の移動交渉葛藤

多文化共生、ボーダーレス社会やフラット社会など、いっとき注目された言葉。実現するとなるといかにハードルが高いのか、理想と現実のギャップを知れば知るほど、課題の多さに手も足もでなくなってしまいそうになります。けれども、暮らしのなかには、一見、ボーダーによって引き裂かれた人と人が、なんとか工夫し、交渉しながら、困難を乗り越えて、新しい地平を切り開こうしている実践があります。あるいは、さまざまなボーダーによって囲いこまれているようにみえながら、足を踏み込んでみると生き生きとした日常を紡ぎあげている人の姿があります。本研究会では、越境、移動、境界、交渉をキーワードに、人文学の視点から、人と人が絡み合いながら生み出されるコミュニケーションの動態や空間がもたらす影響、つながりの多様性について、世界のさまざまな地域の事例を通して研究していきたいと思っています。

​●ミクロヒストリーから読む越境の動態が刊行されました

(王柳蘭・山田孝子編著/国際書院/2023年3月)

移民・難民など越境者が受入国で生み出す社会的結びつきと相互の差異を通して、故郷と帰属をめぐる重層性の課題を追究し、「個をめぐる生の物語」をたどり「人間存在」を浮き彫りにする。

定価 (本体3,500円 + 税)/ISBN978-4-87791-320-5 C320/341頁

序章  王柳蘭*・山田孝子*

第1部

 第1章 瀬戸徐映里奈、第2章 飛内悠子、第3章 山田孝子*

第2部

 第4章 村橋勲*、第5章 加藤裕美*、第6章 下條尚志

第3部

 第7章 中山大将*、第8章 藤本透子、第9章 王柳蘭*​

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印は当該プロジェクトのメンバーです

詳細は出版社HPをご覧ください。

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<<<共催イベント>>>

カポエィラと伝統

男女平等性とエンパワメント

 

2024年1026(土)113(日)

​詳細は下記URLより↓↓↓

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2024年10月31日(木)16:30 -18:00 研究講話会

テーマ 「文化的移住とカポエィラの国境を越えた実践」

会場 同志社大学今出川キャンパス

発表者 メストラ・ジャンジャ(バイーア州立連邦大学/インジンガ代表)

    コントラメストラ・ブルーナ

コーディネーター 荒川幸祐(カポエィラ・アンゴーラ グループ インジンガ京都代表/写真・映像作家)

司会 都留恵美里(京都芸術大学)

コメント アンドレア ウルシマ(福島県立大学)

【日時】 2024年7月18日(木) 午後5時~

【場所】同志社大学良心館 RY429(4階)

【発表者】同志社大学 西直美

【タイトル】「タイ深南部マレー系ムスリムの移住とトランスナショナリズム」

【要旨】 マレーシアとの国境に位置するタイ深南部はパタニ・マレー語を母語とするムスリムが人口の8割程度を占めており、2004年以降、旧パタニ王国地域の解放と分離独立を掲げる武装闘争が再燃したことで注目を集めてきた。本報告ではマレーシアへの移住経験をもつムスリムへのインタビューをもとに、深南部からマレーシアへの移住の特徴、マレー系ムスリムとしての帰属意識、ムスリム女性の意思決定をめぐる問題や移民ネットワークについて素描したい。

【日時】 2024年6月20日(木) 午後4時30分~

【場所】同志社大学志高館 SK201(4階)

【発表者】寺見元恵

【タイトル】「日本占領期のフィリピン」

【日時】 2024年6月3日(月) 午後4時45分~6時半ごろ

【場所】同志社大学志高館地下B2

【発表者】同志社大学 小川原宏幸

【タイトル】 「近代日本の中国・朝鮮認識ー福沢諭吉に即して」

(発表は延期となりました)

【日時】 2023年9月12日(火) 午後1時30分~午後3時30分頃

【場所】オンライン 

【発表者】城田 愛 (同志社大学嘱託研究員)

【タイトル】 フラとエイサーにみる「境界」のダイナミズム

​研究会開催情報

【要旨】 欧米事情をいち早く紹介し、近代日本の啓蒙思想家として名高い福沢諭吉は、他方で『文明論之概略』で示されるように、西欧文明を受容しつつも相対化し、日本の国際的地位を位置づけた。こうした彼のナショナリズムは、中国、朝鮮事情に関しても積極的にコミットし、評論活動を行ったことと表裏一体的であった。本報告では、彼の手になるとされる「脱亜論」などのテキストを手がかりに、福沢の中国・朝鮮認識をあとづける。

【要旨】 Today's presentation deals with the Greater East Asian Conference of 1943, and focuses on the Japanese organizers and the Filipino delegate to the Conference, President Jose P. Laurel.

The Allied and anti-Japanese elements in the occupied regions immediately characterized the Conference as a farce, a puppet theater, a show presented to the Japanese at home, to occupied subjects, and the Allied: They also claimed that the participants were nothing more than Japanese puppets. There was also an insightful comment that organizers were already preparing for defeat and staged the Conference to put on record the loser's justification to defend their actions at the coming war trial. The postwar discussions on the Conference basically agreed with either view, adding more nuanced interpretations. However, not many of these discussions deal in any direct way with participants' own motivations.

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▲Click

【タイトル】おだやかな革命

上映会+トーク <参加無料>

作品 『おだやかな革命』2018/日本/100分

    https://odayaka-kakumei.com/

監督:渡辺智史 山形県生まれ。「よみがえりのレシピ」(2010) 香港国際映画祭、ハワイ国際映画祭に招待上映。

 

【日時】 2023年11月13日(月)13:00から16:20 


【場所】同志社大学 寒梅館クローバーホール

【目的】自然とつながり、地域の資源を活用することによって、地域社会が再生していく過程をみつめながら、資本主義の次の時代と言われる現在、改めて、豊かな生活とは何か、私たちがこれから求める生き方とは何かについて、映画から学び、考えるきっかけとしたい。また、それぞれの地方の特性にあった持続的でレジリエンスな社会を形成するために必要なことや課題について、様々な立場を超えて互いの知見を共有したい。

【登壇者】

渡辺智史監督、和田喜彦 (同志社大学経済学教授)、同志社学生

【プログラム】

13:00 - 13:05 開催の挨拶

13:05 - 14:45. 〈第1部〉 映画上映 100分

14:45 - 15:00. 休憩

15:00 - 16:20 〈第2部〉 トークイベント

​上映会開催情報

オンラインと対面で多くの方にご参加いただきました。

どうもありがとうございました。

​ 同志社大学人文科学研究所第106回公開講演会

越境者をめぐる<故郷>と<境界>:個の物語から考える 

日時 2023年7月8日(土)午後13:30 ~17:00(開場13:00)

会場 同志社大学良心館 RY407室(来場定員50名)またはZoom (約80名)

           京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅1番出口から徒歩1分

 生・一般

​​参加・要申し込み

参加申し込みフォームまたは往復ハガキ(住所・氏名・電話番号・Zoomで受講希望の場合はメールアドレスを明記)でお申し込みください。

<参加申し込みフォーム>

https://forms.office.com/r/gQDEMh6vKA

 

<往復ハガキのお申込み先>
〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入

同志社大学人文科学研究所

 

​【締切】申し込みフォーム:7月6日(木)

    往復ハガキ:   7月4日(火)必着

 

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プログラム

第1部:個別発表[13:30 ~15:40]

13:30 開会・挨拶・趣旨説明

中山大将(釧路公立大学経済学部 准教授)

慰霊碑が語ること語らないこと―日ソ戦争が生み出した樺太住民の故郷喪失」

下條尚(神戸大学国際文化学研究科 准教授)

「小さな歴史」から「大きな歴史」を問い直す―ベトナム多民族混淆社会の一家族から考える20世紀」

王柳蘭(同志社大学グローバル地域文化学部 准教授)

「中国ムスリムの末裔・パンロン人たちの声―雲南・ミャンマー・タイを越えて」

村橋(静岡県立大学国際関係学部 助教)

「故郷とアイデンティティを希求する―ウガンダにおける南スーダン人の経験と語り」

第2部:総合討論・コメント[15:50 ~17:00]

 

司会 王柳蘭(同志社大学グローバル地域文化学部 准教授)

コメンテーター 山田孝子(京都大学名誉教授)

 

問い合わせ  同志社大学人文科学研究所

     ​   TEL 075-251-3940​​  Email  ji-jimbn@mail.doshisha.ac.jp

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