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同志社大学人文科学研究所
第21期17研究(2022-24)(代表:王柳蘭)
直井 里予 Riyo Naoi
カレン革命抗争60周年セレモニー(2009年1月撮影)
『OUR LIFE』のワンシーンから
ディシプリン 映像地域研究、メディア研究
研究対象地域 タイ、ビルマ・タイ国境
研究テーマ
・カレン難民の越境をめぐる映像制作と難民表象研究
・タイ残留日本人のライフヒストリーからみる戦後史と映像アーカイブ研究
・北タイ・HIV陽性者をめぐるコミュニティ形成に関する研究
ボーダー(境界)について一言
ビルマ内戦により多くの人々が故郷を追われ、国境(border)を越えて隣国タイに流れ込んだ。約9万人のビルマ難民が、今なおタイ国内の難民キャンプに暮らしている。ここにはもう一つ、キャンプと外界を仕切る境界(border)もある。難民は、これらborderによって故郷からも避難先社会からも分断され、もう何十年も、自由を縛られた、窮屈な生活を送っている。
長きにわたる避難生活で、難民キャンプ社会の内にも目に見えない境界が様々生じつつある。新旧世代、持つものと持たざるもの、出てゆくもの留まるもの。その人々をレンズ越しに見ている私は(そして観客は)、どうすれば境界域に暮らす人々のリアリティを的確に捉えられるだろうか。新たなアプローチを試みたい。
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