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2022年8月29日  13:30〜16:30 [オンライン開催]

第1回 同志社人文研研究会 ボーダー×ウェルビーイング

プログラム

1)自己紹介

2)発表

     ①中山大将(釧路公立大)、サハリン樺太の日本人残留者、国境(発表50分・議論30分)

     ②堀江直美(長崎大研究生)、ベトナム系移民×日本(長崎)(発表50分・議論30分)

発表1 中山大将 「樺太引揚者団体「全国樺太連盟」の活動意義の再検証に向けて」

日ソ戦争後、ソ連はヤルタ協定に基づき日本領樺太を自国領として施政下に置く。日本を占領する米国との間で結ばれた引揚協定に基づき、ソ連は引揚げ希望日本人の本国送還を開始し、約1,500名を残して日本人住民は退去する。引揚者は相互扶助や引揚促進を目的として各種団体を作り、1948年にそれらを統合し「全国樺太連盟」(樺連)を結成する。樺連は引揚者団体であるものの、当初の要職はかつての樺太社会の要人によって占められ「要人の再結集」という側面があったほか、樺太や日ソ戦争、引揚げに関する「記憶の共同体」という側面も強めてゆく。本報告では、2021年の樺連解散を受け、70年以上に及ぶその活動の意義を再検証するための論点を提示した。

発表2 堀江直美 「移り変わるベトナム系コミュニティ ー若者たちが集う長崎のカトリック教会」

技能実習生等の若いベトナム人が全国的に増えており、過疎地域の多い長崎でも、ベトナム人の増加が顕著である。ベトナムは東南アジア大陸部で最もカトリック信徒率が高い地域であり、在留ベトナム人には一定数のカトリック信徒が存在し、全国各地のカトリック教会でベトナム語ミサが行われている。長崎でもベトナム語ミサが開かれ、若いベトナム人を中心とした宗教的コミュニティが形成されている。本研究会では、このコミュニティが彼らのアイデンティティの再認識の空間であるとともに、彼らが紡ぐ聖職者や地域の日本人信徒との関係性及び複層的ネットワークによって、コミュニティの境界や内部が変容し、流動化している過程を報告した。

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