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​王 柳蘭 Liulan Wang-Kanda

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国境の向こう側はミャンマー。タイ北部チェンラーイ県から望む。

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チェンマイのモスク前で開かれた朝市にならぶ、ミャンマーからの物資。人と暮らしをめぐる在り方が垣間見える。

ディシプリン 文化人類学

研究対象地域 中国や台湾にルーツルーツをもつ移民が住む東南アジア(主にタイ)と周辺地域、日本

研究テーマ 

中国ムスリムの越境

・宗教とコミュニティづくり

・外国人をめぐる孤立と防災

ボーダー(境界)について一言

移民研究をしていると、しばしば、「移民」という確固とした人々とそうではない「非・移民」というカテゴリーが自明視されていることに気づかされます。たとえば、隣の席に座っている朴さんと私といったシチュエーションにおいて、「あなたとわたし」という関係を即座に読み替えて「韓国人と●●人」のように国や民族でくくってしまうなど。人と人を結び付けると同時に、人と人を隔ててしまうさまざまなカテゴリーの恣意性に、自分の思考が乗っ取られてしまう感覚。フィールドワークは、カテゴリーの自明性やカテゴリーに対してややもすると鈍感になってしまう思考に、絡み合いながら展開する人と人のつながりや暮らしの豊かさ、あらたな現実を突きつけてきます。そんな経験をもつ研究者とさまざまなボーダーについて見解や課題をつきあわせて、窮屈で硬直的になりがちな自らの思考様式をたえず一新、更新させていきたい、そんな思いが強くなってきました。

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