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同志社大学人文科学研究所
第21期17研究(2022-24)(代表:王柳蘭)
2024年11月6日 [ 同志社良心館RY416]
仮 アメリカにおける日本の植民地出身者の移動 」
開催日時 2024年11月6日(水) 17:45~19:00
発表者 鍾宜庭(スタンフォード大学大学院博士課程)
発表報告
本発表では、中国における内陸地域から辺境地域へ移住させられた政策移民が使用する言語である「Changhua」を研究対象とする。「Changhua」とは政策移民が地元民とコミュニケーションをとる中で、それぞれの言語がピジン化し、新しく生成された混成語である。本発表では、中国雲南省の一工場を事例として取り上げ、「Changhua」がいかに生成され、そして工場の企業改革、また移民の二世、三世が工場を離れることにともなって消滅していったかのプロセスを考察し、言語を通してアイデンティティの形成と変容を明らかにした。地理的な明確なボーダー(工場の場壁)がなくても、文化的(上海ー雲南)、社会的(国営工場ー農家)のボーダーは常に「われわれ」と「他者」を区別し、Changhuaに表出されてきたと思われる。
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